頬をなでる春風が心地よい今日この頃。

 まだ少し肌寒い日もありますが、人間が1番幸福を感じる気温は11度と言われています。
 ですのでちょうど今時期でしょうか。写真は最近のプリマヴェーラ・ペアリング・コースより、

 「鹿児島県産 筍のリゾット蝦夷鮑添え 柚子の香り」
 合わせたワインはDm.ヴィニョブル・デュ・レヴール「サンギュリエ 2015年」
 アルザスの三つ星生産者Dm.マルセル・ダイスの長男マチュー・ダイスが造るオレンジ色のナチュール・ワイン。「自由と革新」をキーワードにアルザスでは行われていない醸造法に積極的にチャレンジしている近年注目の生産者。「夢見る者のブドウ畑」というドメーヌ名や「特異な」というワイン名から、情熱的なスピリットを感じます。
 すりリンゴやオレンジピール、ホワイトペッパーの香りにナッツのような香ばしさ、そして旨味と仄かな苦味は、じんわりと染み入る滋味深い味わいです。
 筍の香ばしさ、鮑の旨味、そしてリゾットに潜ませた柚子の香りが、ワインと共鳴。春風のような、爽やかでホッとする組み合わせ。

 旬を切り取った常春のお料理たち。
 寄り添うワインのペアリング。
 是非味わいにいらしてください。

 今週も皆さまにお会いできるのを楽しみに、お待ち申し上げております。