先日ご招待いただいた平川ワイナリーさんの第二醸造所内覧会。
セミナーやメディアでは見ることのできない畑や醸造所の様子や、ブドウ栽培に対する情熱、そしてなによりも平川ご夫妻のお姿をお伝えしたいと思います。
平川さんとはフレンチレストランのMiyavieに勤めている時からのお付き合い。
「間もなく余市にワイナリーをオープンする」とのことで、ソムリエになる為の勉強をしていた私は収穫のお手伝いをさせていただきたいとお願いしました。
初めて訪れた平川ワイナリーさんは、自然に溶け込む木造建築。畑もとても美しく、葡萄だけでなく胡桃や栗の木がたわわに実を付けトンボが空高く舞う、北海道を絵に描いたような景色が心に焼き付いています。
そして今回、新しく建てられた第二醸造所も同じくシックに黒く塗られた木造で、真新しい醸造器具や出荷待ちのワインたちが並んでいます。
まるで隠れ家のような2階の書斎には、ファーストキュヴェの赤と、究極の食中酒であるロゼが。
そこには、整然と並んだ数々の専門書たち。
91歳まで畑に立ち続けた、畑の前所有者である藤城さんの写真。
様々な土壌の石が詰められた小瓶。
知識の泉だけでなく平川さんの歩んできた軌跡や想い出の詰まったこの部屋は、ここでずっと本を読んでいたくなるような素敵な空間でした。
葡萄栽培や醸造について理知的に情熱的にワイン造りについて語る平川さん。
そんな平川さんを支える、可愛らしく朗らかな奥さまの明るい姿。
「品種個性」ではなく、その生産者・その場所でしか出来ない「土地のワイン」「食事に寄り添うワイン」を造ることをモットーとし。
最大限の愛情をかけそれぞれのキュヴェごとに造り上げられたワインたちは、極上の味わい。そんな素晴らしいワインたちを常春ではお取り扱いさせていただいています。
ぜひその味わいだけでなく、風景もお伝えしたい。
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。
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