常春TOKOHRUの画像ではありません。
とてもステキなチーズプレート。
ただ美味しいだけではない、たくさんのコトが詰めこまれたプレート。
とても大事なコトを思い出させていただきました。
まん延防止で静かな毎日。美味しいものをつくり、寛ぎの時間をつくるのが生きがいの私たちです。
どうしても気が滅入ってしまいがち。
ここはミーティングと称して、あの「原点のお店」へいこう!そう思い立ちました。
ツキサップにあるジンギスカンのお店に、久方ぶりにおじゃましました。
このお店の店長ご夫妻は、なんとお二人ともシニアソムリエ。飲食業界でも有名なお店です。
私 村田がはじめてお会いしたのは、まだソムリエ資格を取ったばかりのホテル時代。バーカウンターに立っていたときに、いつもとても良くしていただきました。
いまでこそ「ペリングと言えば常春TOKOHARU」と胸を張って言えますが、ソムリエになりたての頃はわからないことばかり、ホテル会員様のお食事会のワイン選びに四苦八苦し、アタマの中もごちゃごちゃになっていました。
そんな中、ご夫妻のお仕事をお伺いしてお店にお邪魔したことが、私にとってサービスとペアリングの一つの大きな原点となりました。
お店にはステキなウォークインセラーがあり、自由に中に入ってワインを選べるシステムです。ワインに関してもちろん大先輩のお二人。当時、慣れないソムリエの仕事でアタマがごちゃごちゃになってた上に、大先輩の前で萎縮してしまった私。ご主人にワインを選んで貰うようお願いしましたが、「どうぞいいからお好きなワインを手にとって下さい」とやんわり断られてしまいました。
とにかく無難なワインを選び。。。遊び心がありホスピタリティ溢れるおもてなしに包まれて。。。
美味しいジンギスカンとワインを味わっている内に、なんだかとても楽しくなってきて。。。
後日、その楽しかったひとときを思い出して、自分のサービスやソムリエの仕事に活かせないかと振り返っていると。
「あれ?あのセラーのワイン。どれをとってもあのジンギスカンとの相性最高なんじゃないか?」
そうなんです。セラーの中のすべてのワインが、すべて正解。お客様は、どのワインを手にとっても自身のチョイスに満足がいくように配慮されているんです。
そして、ホスピタリティ溢れる嫌みのまったく無い真心の接客。
それまであれこれ複雑に考えて、失敗しないことばかりを考えていた私は「お客様の喜びのためにもっとシンプルに」「自分がどう思われるかではないんだ」「お客様がどう思い、どう感動して貰えるか、視点を変えなきゃ」。あたりまえのことがスッと腑に落ちたのでした。
あれから、10年以上たちました。もう呼吸をするように、その考えは身についていると思っていました。
先日、久方ぶりにお邪魔して思ったこと。
「まだまだだなぁ」
まだまだ追いつけない、まだまだ私はブレてしまう。
「初心に帰る」「原点を思い出す」
こんなご時世だからこそ、立ち返ることが出来たこと。立ち返ることの出来る場所があることに深く感謝したひとときでした。
写真は奥さまが手ずから盛込んでくださったチーズプレートです。
美味しく、美しいだけではない。真心と、ちょっとした遊び心が胸に響くステキなプレートでした。
また、迷ったとき。私はきっとこのお店に足を向けることでしょう。
「常春TOKOHARUもそんなお店になりたい。」強く思いました。
オーナーバーテンダー ソムリエ 村田 ペアリングの原点
札幌ジンギスカン | 本格マトン肉のツキサップじんぎすかんクラブ (tjc1953.com)
注:画像のチーズプレートは通常のメニューではありません。ご注文されないようお願い致します。
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